電磁波対策

電磁波対策の基本は、正しい情報の元、電磁波が人体に影響を与えるリスクが存在し、電磁波防御の対策が必要であることを共有認識することです。 電磁波対策の大原則は下記の4つからなります。

1.電磁波発信源から距離を取れ!

どれだけの距離を取るかは、電磁波の種類や強度などにより異なります。色々な発信源からの電磁波強度がその半分の強度まで下がるのにはどのくらいの距離をとるかを示した図です。

電磁波の発生源発信源から強度が半減する距離
高圧送電線 2500cm (25m)
携帯電話基地局 2500cm (25m)
LCD(薄型)ディスプレータイプパソコン 30cm
睡眠時、頭の側に置いてあるCDラジカセ 5cm
耳につけて携帯電話機使用 2cm

高圧送電線からの電磁波リスクは多くの方が認識していますが、携帯電話基地局、電子レンジやその他の電化製品からの電磁波リスクについては認識があまりありません。注意が必要です。

電化製品との安全な距離(PDFでダウンロードできます)

2.使用時間を短くし、電磁波被曝時間を減らせ!

電磁波を発生する電化製品や電子機器(携帯電話など)の使用時間を短縮する。また電磁波を発生しない機器に替える。

交流電気使用電化製品
バッテリー使用電化製品
電気式目覚まし時計
機械式目覚まし時計

3.強力な電磁波発生電化製品/電子機器の使用をやめる、または弱い電磁波発生電化製品/電子機器に替える!

IH炊飯器
ガス炊飯器
携帯電話機
固定電話機
無線LAN
有線LAN
デジタルコードレス電話機
アナログコードレス電話機
または固定電話機
電気毛布
湯たんぽ
高SAR値携帯電話機
低SAR値携帯電話機+エアチューブ電磁波低減イヤホンマイク使用
ブラウン管テレビ
プラズマ/液晶(薄型)テレビ
CRTモニターパソコン
LCD(薄型)ディスプレーパソコン

高圧送電線電磁波対策

電気は、電力発電所で発電され、最初に高圧変電所に送電されます。最終的に送電過程で100V、200Vまで電圧が下げられて、一般家庭、会社事務所、工場などの一般電力消費者に供給されます。高圧送電線の周辺では、送電線より放射される交流電界と交流磁界は、距離が離れるとともに強度は著しく減衰します。磁界に対して、国際機関による限界値ガイドラインが定められ、勧告されています。スウェーデンと米国では、高圧線から幼稚園までの最低距離勧告指令がすでに出されており、多くの人々が、高圧送電線の下やその周辺には住みたくないと考えています。高圧送電線の種類にもよりますが、高圧送電線からの距離を300mとることにより低周波電磁波の人体に対する影響は無いと考えます。距離を取る事が、送電線からの低周波磁界防御の唯一の有効対策です。

一般家庭でも、高圧送電線の下での住居と、似たような状況にあります。高圧送電線・変電所などの電力施設があなたの家の近辺になくても、あなたの家のそばの電柱には変圧器(トランス)があります。変圧器からは強い電磁波が発生しています。少なくとも3m以上離れていれば安全と考えます。距離を取りましょう。

電磁波アドバイス

高圧送電線電磁波対策

あなたの家には、低周波電界・磁界が存在しています。これは、家電製品、電灯、パソコンなどに必要な屋内電気配線が、家の壁、天井、床などに張り巡らされているからです。電線使用総量は30年前と比較して、平均して一棟あたり数倍になっています。 電線使用総量が増加した理由は、日本人の生活水準が大きく向上し、家庭の中での電化製品が劇的に増加したからです。高圧電線と同様、電流が流れている電線や、家庭内の家電製品からは、大量の低周波電磁波が放射されています。この意味でも、知らないうちに、身の回りで、低周波交流電磁波曝露を常に受けています。距離を取る、使用時間を減らして被曝を最小限に抑える工夫をしましょう。

電磁波アドバイス

携帯電話基地局や携帯電話からの電磁波対策

全国には20万基以上の携帯電話基地局やPHS基地局が設置されています。また2008年12月末の時点で携帯電話・PHS契約数合計は1億1千万件です。このことから日本全国ほとんどの場所で、携帯電話基地局/PHS基地局からの電波(高周波電磁波)が受信可能です。 自宅内では外から伝播する強力な電磁波をシールドしたり、携帯電話を使用する方は、可能な限り、色々な電磁波被曝対策を行いましょう。

電磁波アドバイス